つれづれ花53 山百合によせて   2014年7月26日
8月2日追記  8月17日 再追記 トップページへ
つれづれ花 エントランス
7月半ば 梅雨も末期 大雨が降り続くころうっとうしい季節の山の中に 田んぼの畔に 畑の横に 真っ白な大輪のやまゆり・山百合が目立ち始めます 香りも強く存在がわかるほどに香ります 純白の大きな花を一本の茎から5〜10輪咲かせるのも珍しくはなく一本でもその姿は見事です 咲き始めて雄蕊の花粉が出ない頃が好きです  山野草7月へ

「その人は昔」という映画と舟木一夫さんの歌があり聴いていました 「その人は昔 山の谷の白百合だった・・・」と 北海道の純真な少女が恋をして都会に出て、華やかな生活に染まり傷ついて絶望し命を絶った哀しい物語 その挿入歌に歌われる山の白百合 

山百合の根はゆり根といい食材として栽培されます お正月のおせち料理の一つゆりきんとんを作ります ほくほくとろりとした独特の風味の味わいです 畑の空いているところに植えて栽培しています 自宅の山から後継株を残して掘っていますのでご安心を・・・

こちらは林の間に自生してる山百合の群生風景 時折草を刈り手入れ保存に努めているところもあります 残念ながら盗掘も多く、心無い人が掘って持ち去る現実もあります 自分勝手をしないで野の花は野に咲いている花を眺めて満足してほしいです

日本の全国の野山に分布する代表的な野生のゆりと思っていましたが、西日本には見られないそうです 九州には栽培された群生地があるそうですが・・・

西日本には見られて東日本には見られないササユリ・笹百合という白い可憐な百合の花が咲くと言います ササユリの山に咲いているところも見たいですね

もうずいぶん前にJA女性会のハイキングで福島県喜多方市の熱塩加納村というところに行き、群生しているひめさゆり・姫小百合というピンクの可愛い百合を見たことがありました 山全体に点々とピンクの百合の花の美しさはとても素晴らしかったです 花の形はササユリに似ているような・・・ 自制地域が限られて貴重な種類の絶滅危惧種指定のゆりです その時の姫小百合の写真があったはずなのですがどこを探しても見つからない・・・ もう一度見に行くしかないか・・・な♪

  

ちょうどこの時期に栽培のゆりをいただきました 紅色の大きなゆりと、カサブランカより小さい白のゆりです手入れをして蕾を付けるまで育てるには多くの手間がかかっていることでしょう ありがとうございます

こちらはゆり科のうすいオレンジ色で一重ののかんぞう・野甘草 田の土手や川のヘリに群生していてとても爽やかに咲いている 田の持ち主の方が草を刈り手入れをしている心配りが見えます  半八重のやぶかんぞう・藪甘草はオレンジ色が濃く群生するというよりは1本〜2本が咲いているのを見かける 有名なにっこうきすげはまだ見たことがないような気がする 咲いていても観察不足なのかもしれないですが・・・ 

   

他に野に咲くゆりのうばゆり・姥百合 個体数が少ないのかあまり見かけないですが群生地が1か所あります でもその貴重さを感じないのか藪になり荒れて消滅しそうです そして、近くに一本見つけたのは今年は花を付けません 何故か環境が合わないのかわかりませんが一本を守りたいです  

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歌に歌われるくろゆり・黒百合 ♪黒百合は恋の花〜  北海道に咲くという黒百合を観たいと母と一緒に行きました ツアーに申し込み 道東3泊4日の旅です 今からもう15年以上も前のこと 今は認知症の進んだ母ですがまだ70歳になったばかりの元気なころでした

野付半島のところに咲いているのを見つけました 母の指の先に小さく写っています 意外に小さな花だったことに驚いたことを覚えています 情熱的なイメージとは違う可憐な黒百合でした

360度見渡せる展望台 国後島もすぐ近くに見えました 阿寒湖 硫黄山 摩周湖 小清水原生花園 釧路湿原 ウトロ 層雲峡 オシンコシンの滝 網走 士幌 名前だけ聞いていた有名な観光地を巡り 実際に観て感激の母と娘の旅でした 同じツアーの友人同士で参加された方々に親子で旅行できて幸せだねってうらやましい言葉をかけていただきました ほんとうにそうだったと今思い返してつくづく感じます

今は認知症の母ですが あの旅の記憶の断片は鮮明に覚えていて想い出話を始めます 摩周湖で切り売りのメロンを食べたこと とても甘くて美味しかったこと 同行の女性グループの方はメロンが売っていたことがわからず食べられなくて残念がっていたこと 

阿寒湖ではアイヌの衣装を着て写真を写しましたが 夜のアイヌ民族の踊りを観なかったことが残念だったこと 層雲峡のホテルでは旭川ラーメンを食べたいと言っていたわたしに、母は夕食後で満腹のためラーメンを食べたくないと言ってわたしが一人では食べることができなくて付き合わなくて今でも申し訳ないと何度も繰り返します 「北海道の本場の味はあの時しか食べられないのに」と

もう済んだ昔のどうでもいい話を鮮明に記憶している母です 同じ思い出話をできる幸せ あの時思い切って母と旅ができたことをほんとうに良かったと思い出しています

今年も見事に咲いて強く香りくる山百合の花をみていろいろ思い出した暑い夏の日でした

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追記 8月2日

人の出会いには予想もつかない不思議なご縁が繋がっていることを信じられる出来事がありました

この記事を書いて数日後の7月31日 黒毛和牛の研修会がありました 和牛交配技術と知識と受精卵移植研究の最先端と言われる会に参加させていただきました

ナチュラルホームウエディングで人気の会場 素敵な空間でフルコースのお料理をいただきながらお勉強と歓談 日本全国の情報交換 世界市場への先行きなど中身の濃い研修です

北は北海道 南は九州 本州各県から 和牛の生産飼育知識向上を目指す方々が集まります 総勢80名ぐらいの参加者が集まります その中で親しく言葉を交わすことができる方は限られます

第一印象でフィーリングが合うか隣同士の席になるか同じ目標を持つ者同士か そういう偶然も広いこの世の中で出会えることは奇跡のような幸運と思います

黒百合を見られた記事の中 野付半島のすぐ近く 北海道中標津 別海町 というところから来られた方と親しく話をさせていただきました

その地域のこと 360度見渡せる展望台「開陽台」 ウトロ 阿寒湖 毬藻 硫黄山 オシンコシンの滝 釧路湿原 十勝地方のことなど 遠く離れたところに住む同士が同じ風景の話ができることを喜び合いました

そして 住む地域のはっきり違うのこと 一つはツバメがたくさん飛んでいてにぎやかな鳴き声 巣も20個以上いっぱいあって驚いていました もう一つ ひぐらしの合唱 はじめ2〜3匹の鳴き声を鳥が鳴いていると思ったそうです そのあと四方から輪唱のような大合唱を聴いて大喜びでした

話した内容は詳しくは書けません 込み入った個人情報もありますので・・・ね それでも偶然の奇跡の出会い それがうれしい 夜中12時ごろまで話が盛り上がってしまいました

誤解の無いように・・・ お相手の方は女性ですので・・・ね♪ 

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そしてもうひとつ もうすっかり姿を消してしまって見られないと思っていた鬼百合 咲いているのをみられました それもすぐ近くにです 夏の色オレンジのおにゆり ピンクもありましたがピンクは本当に見られなくなってしまいました ピンクは鹿の子百合という名前と解りました

子供のころの夏休み 毎日川に通って泳いでいたあの頃 どこの家の庭にも咲いていた懐かしい花です こうしてどこかには種がこぼれて生えて花を咲かせて子孫が続いていくことにも感動するのです

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追記 8月17日

ゆりと言えばもう一つ 8月に咲くしんてっぽうゆり・新鉄砲百合があります 鉄砲百合と紅い筋のある高砂百合の交雑種で 今は野生化して繁殖力も旺盛で野原に多く群生するようです 新鉄砲百合は紅い筋がないので鉄砲百合に似ています

ちょうど1年前のお盆の8月に膝の手術を受けました 13日に入院 15日が手術日でした 9月いっぱいまで1か月半の入院生活をしました 

入院の日病室に向かう廊下の窓越しに見えたのは咲き始めた新鉄砲百合の群生でした

これから手術を受ける不安と期待の織り交ざった心情に響いて癒してくれるような白

国立病院機構 宇都宮病院の整形外科です 「骨切り術」という特殊な手術 権威田中孝昭先生の手術を受けられるのは幸運中の幸運 術後の回復は長くかかりますが2〜3年するとほとんど自分の膝に戻り自然の状態になるはずですから・・・ そして それから1年後の今 回復は順調です 

想い出に残る1年前の新鉄砲百合の風景です

7月に野山に咲く山百合からいろいろな百合に想いが続き 思い出が繋がり 長いこのページになりました