つれづれ花50 芽吹き 緑の季節  2014年5月21日
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つれづれ花 エントランス
標高400〜450メートルのこの地域の木の芽吹きは4月末から5月初めにかけてです 

5月下旬のこの時期はずいぶん緑も濃くなり 裾野から山を駆け上がるグラデーションも見事に美しい眺めです ここに立ってここから山を眺めるから長い年月の苦しみも悲しみも辛いことも喜びもみんなみんな何とかなってきたような・・・ 何があっても 「大丈夫だよ」って広いこの山の風景が心を慰めてくれるように 不思議な不思議な御呪いのように 語りかけてくれる山 

5月半ば 緑色も明るく鮮やかになってきます 芽吹きの色は木によってそれぞれで この時期だけ一本一本が自分の存在を示しているようで好きです 淡い色はコナラ? 濃い緑はミズナラや夜叉五倍子や板谷楓やもみじや満作などかな? 車で通りながら山を見てはそんなことを想いながらよそ見をしてしまいます けれど車の通りはあまりないので気を付ければ大丈夫です でもカーブと坂なので渓谷に落ちてしまったら大変(笑) 安全運転には心がけないとね♪ 

山の木々の種類は豊富で新緑も秋の紅葉もとても見応えあります ミズナラ・コナラ・ウリカエデ・イタヤカエデ・山もみじいろいろ・マルバアオダモ・ニワトコ・ミズキ・ケヤキ・ヤシャブシ・カマツカ・キブシ・イヌシデ・クマシデ・アカシデ・クヌギ・山桜・エドヒガン・カスミザクラ・フジ・朴の木・大裏白の木・裏白の木・ウツギ・ウリカエデ・ウリハダカエデ・アオハダ・クワ・クサギ・コクサギ・シラキ・ヤマウルシ・ヌルデ・杉・檜・サワラ・樅・猫柳・ネジキ・ヤブデマリ・ズミ・ガマズミ・オトコヨウゾメ・タカノツメ・メグスリノキ・針桐・山つつじ・ドウダンつつじ・蓮華つつじ・シナノキなどなど

思いつくままにずいぶん並べましたがまだまだほんの一部でしょう・・・ 見つけてない木ももっともっとありそうで初めて見る木に出会うことも楽しみに山を歩いたりしています

下の写真の風景の中にこの春に初めて名前を知った木があります 赤みがかった芽吹きの大木の名蝦夷えのき だそうです 芽吹きが影絵のようで面白い ずっと何十年も見てきて初めてこの木の名前を知ったこの春です この木の元は清流那珂川が流れています 向こうの山には山桜が点在して咲いて その風景も春の芽吹きの頃の美しい斜面です 

他にもこの春の新発見はいろいろありました 

芽吹きの頃 家に地続きのすぐ近くの林に ミツデカエデとヒトツバカエデという希少なカエデの幼木を発見しました 群生はしないそうで どこか遠くから翼果がはるばると飛んできてこの地に芽を出し根付いたようです そう思うと木がそこに生えているということにも奇縁ご縁幸運のロマンを思わずにはいられない 感激でした 

そして その林には ウリカエデ・ウリハダカエデ・ツノハシバミ・チドリノキ・サワシバ・ハウチワカエデ・エンコウカエデ・シナノキ・花筏・アオキなどの幼木もたくさん生えているのを見つけました 岩がらみ 蔓あじさい 黒梅擬き 鶯神楽 檀 辛夷 メギもあり 夏蔦 冬蔦 蔓マサキなども木に絡んでいて他にうれしくない蔦ウルシもありますが(笑) 一つ一つ見ているとこの林もずいぶん木の種類も豊富なのだとうれしくなります 

初夏の山はいやな奴がにょろにょろと出てくるので山に入ることは躊躇ってしまいます けれど 山は楽しい 芽吹きも 花も 葉も 枝ぶりも みんな素敵! 早春には足元に芹葉黄連の花が一面に真っ白に咲き いろいろなすみれも咲き競う スゲもいろいろ ハコベの緑も華鬘草の紫色もオオイヌノフグリも仏の座も咲き乱れる 小川には梅花藻が水の流れのままに揺れている 芹やクレソンも花を咲かせる川べりにわさびの白い花もかわいい

そんなふうに散策をする家の地続きの林に大瑠璃の囀りがこの春は大きく毎日聴こえてきていました いろいろな鳴き声 鶯のようなヒヨドリのような語るように歌うように囁くように・・・  ついつい林の中に誘われてその姿を見たいと恋焦がれてしまう 毎日毎日 朝に 昼に 夕に 囀りが聴こえると林の中に入って行き美しい瑠璃色のその姿を一目見たいと心が騒ぎます

大瑠璃は高い木の梢で鳴いて あまり動かずに留まって鳴くのでしょうか 動く気配さえ感じないのですから・・・ そして とうとう その姿を捉えることができた時は もう うれしくてうれしくて・・・♪

新しく見つけた木 初めて見た木の花は他にもいろいろあります 

いつものフィールドの山ではイヌザクラの開花です これまでにイヌザクラの木の存在は2か所確認していましたが開花の時期が合わずに見に行っても咲いてない時と咲き終わりの時でした 今年は二日おきに見に行って5分咲きの頃に見られラッキーでした 林の縁と笹薮の中に去年赤い実を付けている低木を見つけその木はウスノキと分かりました 今年はぜひ花の時期にすずらんのようなかわいい花を見たいと思い何度も見に行って花の時期に会い想いが叶いました 早春にはヤマナラシの花も見られました ヤナギ科という通り垂れた雄花はふわふわと猫柳に似ていてヤマナラシがヤナギ科だということに納得しました 思いがけなくカツラの紅色の花を見られた時の感激も忘れられない出会いでした

そして 早春にオニぐるみの「羊の顔」に似ているという冬芽と葉痕を教えていただいてからオニグルミの木を見つけて紅色の雌花を見てみたいと探していました そしたら思いがけなくいつも通っている道沿いに大きなくるみの木に雄花が垂れているのを見つけました その時はまだ雌花は咲いていなくて一週間後もう一度見に行きましたらぴったり花の時期に会いました うれしかった♪

そして・・・ なんじゃもんじゃの木です ヒトツバタゴといいます 白い細い花びらの花がたくさん集まって木全体が真っ白になります 花の咲く雰囲気は丸葉アオダモに似ています この木は県内のフラワーパークに植栽の木ですがなかなか見ることのできない木を見られました

そしてそして 緑の季節の総まとめのような東京都神代植物公園散策です ずっと行きたくていました 珍しいシマサルスベリ(縞百日紅)があると情報をいただいてその木を観たかったのです それとミツデカエデもあることを教えていただきました 大木が数本ありました

熊野水木の大木 野グルミの大木に青葉とイガイガの果実 赤花栃の木 ヒュウガミズキの株立ちと葉 青桐 ユリノキ 朴の木など 初めての木もお馴染みの木も見ながら広い公園の自然林や園芸品種の木 果樹 野草をゆっくり見て歩きました 

薔薇の季節5月は爽やかに晴れて 神代植物公園では薔薇のコンクールも開催されていました 広いバラ園には色とりどりの薔薇が見ごろでした あかね雲は広い公園内を歩き過ぎて疲れてしまいテラスで休憩タイムを・・・ 娘は自身も薔薇を育てているので薔薇に興味が深く 蝶のようにバラ園内をあちらこちらへと歩き回り薔薇日和を堪能 心行くまで鑑賞したようです その眼差しは薔薇のようなほほえみでした

緑の風景を眺め 風も薫る陽射しを受けて 薔薇の美しさを愛でる5月 この季節を味わいながら過ごせることの幸せ 鳥の声に心をときめかせ 木々の恵みに喜びを感じる

思うところへゆっくりと旅をする夢は容易には叶わないけれど 誰もいつまで生きられるか どれくらいの時間が残されているかわからないから 今を精一杯生きて 今日一日を楽しみ 今の健康に感謝して 神のみぞ知るその人に与えられた時間と日々を悔いなく謳歌したいと そんなことをしみじみ想う若葉の季節です