つれづれ花54  十六夜の月  2014年9月11日
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今年は8月に入ってから天候不順で雨の日が多かったですね 西日本 四国 九州 近畿 には集中豪雨が続いて各地にがけ崩れや川の氾濫や家屋浸水は毎日のようにテレビのニュース映像に映し出されていました 今日11日は北海道の川の氾濫映像です

特に、広島県の広島市東北部の山崩れでは多くの方の命が奪われ 住む家を失い 今もなお避難生活を続けている方が大勢います

災難は、いつ どこに 誰が遭遇するか 先のことはわからないものです

いつでも自分の身に思いがけない何かが起きて突然に命を失うことも有り得るという教訓として他山の石ではないことを覚悟しなければならないと思いました いざというときどう行動したらよいか どこにどういうふうに避難したらいいのか シュミレーションをしておくことも必要です 

自分の命は自分が守る 一人一人がその自己責任で行動すれば他人に掛ける負担も少なく 犠牲者を増やさないことにも繋がると思うのです

命を考えるとき 昔の人の平均年齢をからすると60歳を越えて70歳になることは長寿の域です ここまで健康で生きられたことに感謝 これからの命に感謝をする日々です

けれど誰にもいつか命の終わりの日が来る もしものその時どうしてほしいか それを家族と話し合える機会はなかなかないものです 意志を伝えられる状態で最期を迎えるとも限らない 多くは言葉も発することができない状態が多いと思います でもこうしてほしいと希望や願いはあるはず 意識不明になる前の意志がはっきりしているときに書き記しておくノートもあります 残された家族が見送りやすいように身辺整理をしておく必要を感じる歳になりました

そんなこともいろいろ思う雨降りの日に雨音を聴きながらの夏の終わりで秋の始まりです

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毎日曇りベースの雨降りで 2日の夕暮れ細い宵月を観たまま、6日に十三夜の月を雲間から少し観られたくらい、ずっと月も星空も見えない空模様でした

満天の星を眺めたい 涼しい夜風の中でにぎやかに鳴く虫の声を聴きたい 窓辺でそんな秋の夜を過ごしたいけれどそんな風情もないまま過ぎる夜です 雨の音も好きですが・・・

9月9日は 旧暦8月16日 満月 十六夜 スーパームーン でした

月齢は14.5日で若いですが旧暦の8月16日 満月 地球と月が一番近付き 地平線から出てくる時はいつもの満月より大きく見える日です 地平線際は雲が多くて少し高くなってから林の上に紅色の美しい幻想的な月が見え始めました

   

月の出初めは紅色 そして朱色 橙色に移り行き高く昇ると一層明るく輝きます

紅色スーパームーン1 紅色スーパームーン2 十六夜ハニームーン6月13日

      撮影技術が未熟な動画ですが・・・

十六夜は躊躇い月 十五夜の月より少し遅れて出ることから 躊躇うように出てくる月という意味 とても風情のある言い方をしますね 

いざよう=猶予う=いさよう(古語)→いざよう=十六夜=躊躇う あれこれ考えて迷う 心を鎮める しようかしまいか迷う 思い切りが付かない 進みたいけれど自分自身を制御する

月はおぼろに 東山
霞む夜毎の かがり火に
夢もいざよう 紅桜
しのぶ思いを 振袖に
祇園恋しや だらりの帯よ    (『祇園小唄』より)

人は誰も夢がある 夢は実現させたい けれどその夢を実現させるには多くの犠牲を払う 人を悲しませたり これまでの生活をすべて失うことも これまでの社会的な信頼もすべて失うこともある 大きな夢はその覚悟が要る 実現させたい夢と 実現を躊躇う迷い 裏腹な苦しみ   

そんな迷いとためらいの想いがあるから十六夜の月に心惹かれるのかな・・・?

日本人は昔から月を眺める「観月」の風習がありますね

その季節ごとの月を眺め 満ちてくる月 欠けてゆく月を観ては感傷にふける想いを巡らす それは日本の心の原典のように歌に詠まれ 俳句に詠まれ 多くの人に共感を得ます 

遠く離れた恋しい人 逢瀬の叶わぬ愛する人 遠く別れ別れの家族 妻を想い夫を想う 友人を想い 父母兄弟姉妹を想う 幼いころ 若いころ 過ぎた日々 老いてゆく哀しみ いろいろ 

旧暦8月15日の十五夜の月(新暦9月)を観て そのあと旧暦9月の十三夜の月(新暦10月)を観ると良いことがあると言われます 反対にと旧暦9月の十三夜の月(新暦10月)を観ないと『片月見』といい不吉と言われていますが 天候や生活習慣により観ることが可能なのは限られますね 

今も印象に残る5年前の素晴らしい十六夜の月の夜があります 快晴の青空に 夕暮れ間近の頃 山の端から紅い大きな月が昇り来ました 涼しい秋の風に吹かれてしばらくその月を観ていました

追憶の中の2009年10月4日の十六夜の月です

  那須の里山花図鑑