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  つれづれ花56  ひとすじの想い
この冬のお気に入りマイファッションは、秋元順子さんのストール姿に影響を受けたのかストールを羽織ることが多くなりました。

ウールやシルクの大きめのストールやショールはとても暖かく、カーディガンの代わりになり、冬でも暖かな日にはコート代わりになり重宝です

昨年12月、ひと月前ですが、京都旅行の際駅ビル伊勢丹に買い物に行き、とても素敵なカシミヤの手刺繍のストールを観て一目で気に入りました。 カシミールのターラ・ブランカのストール 値段が・・・ 迷います、でも後ではどんなに欲しくても京都までは買いに来られないから・・・思い切って買い求めました。 それも気に入ったものを身に纏いたいという女心のひとすじの想いかもしれない・・・ね♪                       

ショールとストールとスカーフとマフラーの違い  ショールは四角形や三角形で頭からかぶったり肩にかけたりする ストールは長方形で上質な素材で肩に掛けたり襟元に巻いたりする スカーフは四角でかぶったり首に巻いたりおしゃれに使う マフラーは防寒用で毛糸など厚地の素材 

気温の低い日や風のある日雪の降る日は頭から被り首に巻くと、帽子を被りマフラーを巻くよりも頬っぺたが暖かいです。 なんだか懐かしくていい感じ♪                         

左の写真1と2枚・ウールのストールで雪の舞う日は真知子巻きに 3と4枚目・12月に京都駅伊勢丹で買ったカシミアの手刺繍のストール 5枚目・6月秋元順子さんバースデーコンサート時シルクのストール

         

懐かしいと言えばこのショールやマフラーの巻き方 往年の方ならだれもがマフラーをこんな風に巻いておしゃれを味わったでしょう。 真知子巻きです

ひとすじの恋愛を貫いた有名な「君の名は」の氏家真知子さんの姿が思い出されます 極寒の北海道ロケでその寒さに耐えきれず真知子役の岸恵子さんが持参していたご自分の白いマフラーを頭から被り首に巻いた姿を野村芳太郎監督がその姿に惹かれそのまま撮影したというエピソードを聴いたことがあります 

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   ひとすじの想い1 「君の名は」

第一作は、夜のラジオ放送劇からスタートし、たちまち人気を博し、放送時間には銭湯の女湯が空になったというエピソードはあまりには有名                                   放送期間 昭和27年4月から昭和29年4月8日まで

第二作は、野村芳太郎監督で映画化                                   配役: 氏家真知子・岸恵子   後宮春樹・佐田啓二 

    主題歌 「君の名は」     第二部主題歌 「黒百合の歌」      

あらすじ:第二次世界大戦中、東京大空襲の砲火のなか逃げ惑う人々、偶然に一緒に逃げ回る真知子と春樹。 数寄屋橋で空襲の一夜が明け、無事に命があることを確認し名乗り合わず半年後の11月24日にまたこの数寄屋橋で会うことを固く約束、もし半年後に不都合が起きたときはその半年後、また半年後、会うことを誓い合い別れたのでした。

半年ごとに約束通り二人は数寄屋橋に行きましたがすれ違いで会うことは叶わず、やっと会えたのは1年半後でした。 それは、真知子は嫁ぐことが決まっていて明日は結婚式という前日なのでした・・・。それでも二人の愛は固く強く お互いを諦めることはできませんでした。 諦めなければ・・・ 忘れなければ・・・ と 思えば思うほど強くなる思慕の情。

真知子の結婚生活はうまくは行きませんでした。

『忘却とは忘れ去ることなり 忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ』 この名言に尽きる恋愛の苦しさ、それでも許されない相手を想い続けるひとすじの想い。 慕情。

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いつかきっと・・・と希望を繋いで、想う相手との恋愛成就を願い続け、信じ続ける情熱を維持できる力は何でしょう。 それは想うに、相手への思慕と相手も自分を同じように想っていてくれると信じること、信じられることだろうと思う。

片思いではひとすじに想う力も尽きる、情熱も空しい。 けれど二人が同じ想いなら想い続ける勇気が持続できる。 『忘れ得ずして忘却を誓う・・・』 と言いつつ、決して忘れられない本心の裏表。心から慕い想う人を忘れられる訳もない。それは誰もそう・・・。

熱い恋愛への憧れは、真知子の愛の成就を願い応援することで自分の中にも燃える想いを真知子に重ね、胸を焦がし、日本中の女性の支持を得たのでしょう

「君の名は」 は、続編も作られました。NHK朝の連続テレビ小説でも1年枠で放送され真智子と春樹の結婚生活も描かれました。欠かさず視聴しました。 

波乱万丈のひとすじの想いを貫くドラマの結末は苦難の末に結ばれた時点が頂点。 その時点のハッピーエンドで終わるのがいい。 結ばれて、後に現実の生活感があるのはドラマの余韻が壊れる。 現実の生活は生きているなら当たり前のこととわかっていても、それでもそこは描かずに恋愛ドラマは夢心地のまま・・・で。

    ひとすじの想い2  「あの橋の畔で」
1962年制作 夜のテレビドラマ 子供のころテレビで観ていたドラマです。                島倉千代子さんの美しい声で歌う 主題歌 『夕月』の切ない歌詞とメロディーが今も耳に残っています。幼いころに聴き覚えた美しい詞は情景のイメージと共に一つの曲としていつまでも覚えているものですね・・・。

幾つになられても乙女の初々しさのままの島倉千代子さんは大好きな歌手でした。2014年寿命を全うされ天に召されました。 心よりご冥福をお祈りいたします。

あらすじ:ドラマの舞台はやはり数寄屋橋 新村葉子と建築を学ぶ大学生菅野光春、愛を誓い合い、将来を共に歩む約束をしていました。 ある日、父の病気の知らせが届き介護のため葉子は生まれ故郷の長崎県平戸に帰らなければならなくなります。

大学を卒業したなら必ず迎えに行くことを数寄屋橋のたもとで誓い合いました。約束通り大学を卒業した光春は葉子を迎えに行きますが、父親から東京にいる葉子の兄に相談するように言われます。葉子の兄からは葉子の縁談が進んでいることを告げられます。 葉子の兄は自分の出世の足掛かりとなる相手との縁談を決めていたのでした。

ある日、光春は、葉子に上京を促す手紙を投函しようとして交通事故に遭い記憶喪失になってしまいました。 光春の迎えを待ちきれない葉子は上京、そこで目にしたのは葉子のことも約束も記憶を失くしてしまった光春と、光春の側に献身的に寄り添う美しい看護師の存在でした。

そして、ドラマは・・・ 哀しく熱く、ひとすじの想いを燃やして波乱万丈の展開が・・・。

ひとすじの愛を貫く勇気はお互いを想う心を強く信じられること。

   ひとすじの想い3 「愛染かつら」
小学生の夏休み 昼に放送されていたドラマを見るのが楽しみでした。

思い出すのは、大きな桂の木の太い幹の下で、白衣を着た美しい看護婦(師)さんと男性が愛を誓うシーンです 当時は桂の木がどのような木かも知らずにいました。

映画「愛染かつら」 1938年第一作  原作川口松太郎  監督野村芳太郎            配役: 高石かつ枝・田中絹代   津村浩三・上原謙

   主題歌 「旅の夜風」     挿入歌「哀しき子守歌」

テレビドラマ放送は1960年から1970年                                    配役: 高石かつ枝・長内美那子  津村浩三・吉田輝雄

あらすじ:出会いは、病院の院長の息子津村浩三の博士号受賞祝賀会の会場。 ピアノを弾く浩三の伴奏に合わせてて歌う美しい看護師高石かつ枝。 その美しい面影を忘れることができない浩三。 ある月の夜浩三はかつ枝に結婚を申し込むのですが・・・、かつ枝には浩三の心を素直に受け入れられない秘密があったのでした。

それは、17歳で結婚し死別した夫との間に6歳になる娘がいたからです。そんな事情と周囲の反対や母親の反対、身分の違いに諦めながら諦めきれないふたり。 津村家の菩提寺のある長野県の大きな桂の木で愛を確かめ合い誓い合うのでした。

遂に京都で結婚生活をしようと決心し駅で落ち合う約束をしたのですが、かつ枝の娘の急な発熱で待ち合わせに遅れてしまう。 浩三は悲しみに打ちひしがれながら京都へ一人旅立つ。 急いで駆け付けたかつ枝、けれど列車はもう発車してしまい、後を追い京都に行くが、京都にいる浩三の友人の冷たい言葉に東京へ引き返す。

そして・・・再会。 かつ枝は、看護師で働く傍ら作曲も手掛けていました。その作品「愛染かつら」が入賞したという知らせがレコード会社から届き、歌手としての新しい道を歩むことになったのです。

その発表会の時、看護師仲間の粋な計らいで看護師の姿で歌うことになり、応援の同僚看護師たちも白衣で駆けつけかつ枝は感激で涙ながらに歌うのでした。

その会場には浩三の姿もあり、浩三の母親の反対の心も解けて、二人は共に明るい未来を歩き出すのでした。

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やはり・・・ ひとすじの愛を貫く勇気はお互いを想う心を強く信じられること。 

片思いではひとすじに想う力も尽きる、情熱も空しい。 けれど二人が同じ想いなら想い続ける勇気が持続できる。