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  シナノキ  科の木 級の木  2012.5.
2013年6月14日 シナノキ近縁種の説明追記
7月17日 花と実の写真追加 三本比較追加
7月29日 学名と説明追記 樹のファイル へ
2014年芽吹き画像追加
シナノキ 科の木 品の木  Tilia japonica 

シナノキ科(アオイ科)シナノキ属

シナノキの花柄に付いている箆状の苞葉には柄がある 葉は左右非対称の心形 果実はほぼ球形 仮おしべはある 花色は白

長野県の古名信濃は『科野』と記して、科の木を多く多く産出したことから付けられた名前だと言われる シナノキの樹皮は繊維が強く、ロープの材料として使われている 

シナノキ属はヨーロッパ、アジア、アメリカ大陸などに広く分布している

セイヨウシナノキTilia europaea=セイヨウボダイジュ=オランダシナノキTilia vulgaris)はシューベルトの歌曲集「冬の旅」『菩提樹(リンデンバウム)』は有名 ヨーロッパに広く分布する ナツボダイジュとフユボダイジュの交雑種 花はシナノキによく似て花色はうす黄色 仮おしべはない 箆状の苞葉に柄がある 葉は厚みがあり光沢はない  

オオバボダイジュTilia maximowicziana=アオジナ は北海道本州中部以北に自生分布する 北海道では街路樹として多く植えられている 葉はシナノキより大きい(葉身で15cm以上葉柄共20cmぐらいは平均)ので見分けやすい シナノキの葉は滑らかオオバボダイジュはがさがさ 葉裏には毛が密生しているため白く見える 花の色は淡い黄色で花の雰囲気もシナノキとは違う 実はシナノキよりも大きいので比べて見分けられる 花柄の箆状の苞葉には柄がない

フユボダイジュTilia cordata )別名コバノシナノキ・コバノボダイジュ 葉の基部は心形 光沢があり葉の脈腋に毛があり他にはない 花はシナノキに似ているが花びらはうすい黄色 雌しべは雄しべより長く目立つ 花柄の苞葉の柄は短い フユボダイジュは寒冷地に適している

ナツボダイジュTilia platyphyllos)葉はフユボダイジュより大きい 葉が大きいためオオバボダイジュという別名があるが日本自生のオオバボダイジュとの混同に注意 光沢がある 基部は心形 脈腋にも葉にも毛がない 花柄の苞葉に柄がない 幹肌はシナノキよりも細く割れる 暖地に適している    

ボダイジュTilia miqueliana 中国原産 花と花柄の箆状の苞葉に柄がないのはオオバボダイジュに似ている 葉は丸みではなく先が細り尖る 日本各地の寺院などに植栽されている 

インド菩提樹bodhi クワ科で別種 釈迦が「菩提樹の樹下で悟りを開いた」とされる時の菩提樹

セイヨウシナノキ=セイヨウボダイジュのページ

シナノキ属のボダイジュ(菩提樹)という呼び方について            

セイヨウシナノキ=セイヨウボダイジュ=オランダシナノキ            

夏・冬シナノキ=夏・冬ボダイジュ                           

菩提樹の樹下で釈迦は悟りを開いたとされる その菩提樹はクワ科のインドボダイジュ 仏教が中国に伝来した時インドボダイジュに似ている中国の木に菩提樹と名付けた菩提樹は日本の寺院にも多く植栽されている 

ヨーロッパに多く分布するシナノキ属の葉が菩提樹に似ていることからかセイヨウボダイジュを始め日本名は多く夏・冬などを頭につけてボダイジュという名で呼ばれる ボダイジュは仏教に由来する木であるためセイヨウのシナノキ属にボダイジュという呼び方を改め 夏・冬シナノキというように呼ぶことが相応しいように考える方もいらっしゃいます 

多くあるシナノキ属の見分けは難しいことが多く学名なら混乱はないが日本名には混乱が多い 思った以上奥深いです

シナノキやシナノキ属の多くは5枚のガク片と5枚の花びらとトックリのような雌しべと長く出ている雄しべがある シナノキの見分けのポイントは花びらの根元から重なるように5枚の仮雄しべ(Staminode)があること セイヨウボダイジュ・ナツボダイジュ・フユボダイジュに仮おしべはない?らしい
シナノキの葉は表面は滑らか葉裏には葉脈の元に毛が密集する
インドで修行された友人のお土産の手帳に貼られていたインド菩提樹の葉の透かし葉と花びら 葉は意外に小さいです 
の出始まりは上を向いている シナノキの花柄の箆状の苞葉には柄がある 幼木
はほぼ球形 シナノキとオオバボダイジュは実の大きさを比べると良くわかる
近くにある2本のシナノキの比較 葉の芽吹きの時期の違い
シナノキの特徴の一つ葉裏の脈腋に毛が密集している点は共通しています
2014.5.1. 2015.4.26.
左の木  2番 右の木 1番
 1番 標高約400メートル 2012年5月5日の芽吹 若葉に展開し始め 毎年花をたくさん咲かせる上の写真の木 幹直径約30cm  幹肌は縦に裂けている       
2014.4.26. 2014.4.27. 2014.4.29.
2014.5.1. 花盛りのころ
2012.5.5.
 2番 標高400メートルぐらい 1番より数メートル高いところに自生 2012年5月6日には青葉の成葉になっている 花の咲いたのをここ数年観察しているが見たことがない 幹は数本の株立ち 幹肌の縦割れは目立たない  葉の先が長く伸びることからセイヨウボダイジュの可能性もあり これからの観察課題です  追記 2015年8月20日 葉裏の茶色の毛の集まり 葉身などからシナノキとします 芽吹きの時期の違いは個体差ということ・・・で
2014.4.27. 2014.5.1. 2014.5.5.
2014.4.27. 2013.7.12 2012.5.5.
2015年8月20日 葉裏と葉身の画像追加
 3番 標高450メートルぐらい 5月6日撮影 1番の木が芽吹き始まりの時期に標高の高いところに自生のこの木は青葉の成葉になっている 朝陽は当たるが西陽は当たらない場所 花は今年確認したが見られない 
2013.5.6.
成葉
葉裏に毛が集まっている
1番の木 2015年の開花 6月26日撮影
シナノキを使う習慣で身近に覚えていること                           田舎の旧家で新築するときの『たてまい』(上棟祝い・棟上式)という儀式の時必ず餅つきをします。 お祝いの招待者の若い方が大量の餅を搗く役目です 

重ね餅を4組つくりそれは棟の四方に供え、その後出産を控えた家族を持つ家に安産のおまじないに持たせます あんころ餅をたくさんつくり振舞われたり 「餅撒き」は近所の人も誰でも参加できるお楽しみ祭事です 餅を小さく丸めて棟の上からお菓子や小物と一緒に撒かれます 棟上式は地区の楽しみなお祭りでもありました その上棟式の時には新築の家主はシナノキで餅つきの杵を新しく準備します                               

最近は古来の日本建築で家を建てる人も少なくなりこのような上棟式のお祭りもほとんど見られなくなり、イベントのデモンストレーションで見るくらいになりました

  那須の里山花図鑑