セイヨウシナノキ セイヨウボダイジュ 2013年6月14日 トップページ              つれづれ花エントランス        旅のページ               山野草3月4月           木の花早春             木の実                   草の実
2013年7月30日 学名と説明追記 樹のファイル 
シナノキのページ
セイヨウシナノキ 西洋科の木  学名Tilia europaea                     セイヨウボダイジュ 西洋菩提樹 シナノキ科(アオイ科)シナノキ属

英名:リンデン ドイツ語:リンデンバウム フランス語:ティユール 

ヨーロッパでの一般名ホレンディッシェ・リンデ オランダボダイジュ(Tilia vulgaris) 他に諸語により多くのニックネームで呼ばれる

ヨーロッパに広く分布し ナツシナノキ(Tilia platyphyllos)とフユシナノキ(Tilia cordata)の交雑種とされる落葉高木

花はシナノキ(Tilia japonica)に良く似ている 色はうす黄色 雄しべが花びらより長く出ている 仮おしべはない 花柄の箆状の苞葉に柄がある 花は芳香があるので虫や蜂が集まる

葉の質感は厚みがあり 形は丸みがありシナノキ(Tilia japonica)に比べ大きめで光沢はなくザラザラしている感じ 

葉と苞と花は コモンライムという名でハーブに利用されます それでこの写真を写した国営武蔵丘陵森林公園ではハーブゾーンに植栽されています

この木は直径20センチくらいの太い木でしたが剪定を繰り返されているようなので今の花の時期にも特徴的な花柄や苞葉は見られませんでした まだ花の時期には早かったようです

幹は滑らかで縦の裂け目は目立たない シナノキの幹は縦に細く割れるのが特徴なので見分けのポイントの一つ

セイヨウシナノキは「自由の象徴」の木とされ街路樹や公園樹として植えられています そして「夫婦の木」「相思相愛の木」「恋愛の木」だそうです 

そういえば ♪リンデンバウムの大きな幹に 愛の言葉を彫ってきた・・・ なんていう歌詞の曲も若い頃に流れていたような・・・

シューベルトの歌曲集「冬の旅」『菩提樹(リンデンバウム)』は有名 

1970年 テレビドラマ「冬の旅」にシューベルトの歌曲集『冬の旅』の中の曲「菩提樹」がテーマ曲に「おやすみ」が劇中に エンディングには歌曲集『美しき水車小屋の娘』の中の曲が使われていました

このときのドラマは木下恵介監督の「人間の歌シリーズ」        『冬の旅』は立原正秋原作の新聞連載小説をドラマ化

シューベルトも死に向かう予感の中で 「疎外感」「絶望と哀しみ」「けっして得られないもの」「もう失なってしまったもの」への悲壮感が歌曲集『冬の旅』の一連の曲から伝わります  

ドラマの主人公も少年院での日々に先の見えない絶望感が共通して観る人の心に響きテーマ曲が印象付けられたのでしょう 今も尚 数十年前に聴いた曲が思い出と一体化してこうして記憶の中に鮮やかに生きつづけているのです

 

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*お断りとお願い  シナノキ属の セイヨウボダイジュ ナツボダイジュ フユボダイジュ オオバボダイジュ(Tilia maximowicziana) ボダイジュ(Tilia miqueliana) は 見分けが難しく実際に観られる機会も少なくて 観られた木が確実に名前の木と確定・断定するのは専門機関で調べないと確かとは言えないです 公園や植物園に植栽の木に付いている名札も混同していることもあります

ここにセイヨウボダイジュとして掲載させていただきました写真の木は 埼玉県「国営武蔵丘陵森林公園」に名前を問い合わせ 「セイヨウボダイジュ」と回答いただきましたのでセイヨウボダイジュとして確率の高い木として紹介させていただきました

*シナノキ属のボダイジュ(菩提樹)という呼び名について            セイヨウシナノキ=セイヨウボダイジュ=オランダシナノキ            夏・冬シナノキ=夏・冬ボダイジュ                           

菩提樹の樹下で釈迦は悟りを開いたとされる その菩提樹はクワ科のインドボダイジュ 仏教が中国に伝来した時インドボダイジュに似ている中国の木に菩提樹と名付けた菩提樹は日本の寺院に多く植栽されている 

ヨーロッパに多く分布するシナノキ属の葉が菩提樹に似ていることからかセイヨウボダイジュを始め日本名は多く夏・冬などを頭につけてボダイジュという名で呼ばれる ボダイジュは仏教に由来する木であるためセイヨウのシナノキ属にボダイジュという呼び方を改め 夏・冬シナノキというように呼ぶことが相応しいように考える方もいらっしゃいます 

多くあるシナノキ属の見分けは難しいことが多く学名なら混乱はないが日本名には混乱が多い 思った以上奥深いです

同じ木の11月21日の冬芽と葉と幹
 那須の里山花図鑑